ノーゲーム・ノーライフ6巻 それはゲーマー夫婦の愛の物語・・・
皆さんこんにちは!今回はノーゲーム・ノーライフ6巻の紹介を書いていきたいと思います。ところで皆さんの中にはノーゲーム・ノーライフ4・5巻の内容は知らないけど6巻の内容はご存知な方がけっこういらっしゃるのではないでしょうか? なぜなら6巻の内容は「ノーゲーム・ノーライフ ゼロ」として2017年映画化していますので、アニメを面白いと感じた方は見に行かれたのではと思います。そこで今回は6巻の内容を全く知らない方だけでなく、映画をご覧になった方にも楽しんでいただけるようにネタバレを避けて書いていきたいと思います。
ノーゲーム・ノーライフ6 ゲーマー夫嫁は世界に挑んだそうです (MF文庫J)
1.あらすじ
ディスボードの神である唯一神テトは、エルキアの裏路地でひっそりと空腹で行き倒れていた(笑)。いずなの施しで生き返ったテトが語るのは、六千年以上前のまだ【十の盟約】であらゆる殺傷、戦争、略奪が禁じられる前の世界の世界の物語で・・・
2.今回のおすすめ(ドーパミン)ポイント
・【十の盟約】以前の死と破壊が溢れる世界
通常の他の巻とこの6巻の一番の違いはやぱり【十の盟約】ができる以前の話だということだと思います。正直筆者も始めて読んだときいつもの悪乗りだらけのノゲラと違うダークな雰囲気(ちゃんと笑える件もありますよ)には戸惑いました。しかしだからこそ引き込まれる世界観でもあると思います。
「・・・こんな世界で、人間が生き残るの・・・生物的に・・・異常・・・」
・リクとシュヴィの物語
今回は過去の話ということで、『 』(くうはく)の二人ではなく、その空と白に似た二人、リクとシュヴィの物語が中心です。(『 』の二人も巻末で登場しますが)この二人が出会い、関係性を変化させながらどのような結末に向かうのかがこの巻の見所になります。先に映画を見られた方でも小説のほうがより心理描写が細かく描かれているので映画とはまた違った楽しみ方もできるのではないでしょうか。
「『おにいちゃん、もう我慢できない。私を女にして』って行ったのさ✩」
・首を集めていた頃のジブリール、そして「戦神」アルトシュ
六千年以上前の話ですが、天翼種であるジブリールも登場します。そしてこの頃は【十の盟約】で殺傷や戦争を禁じられる前なので、その圧倒的な戦闘力を存分に発揮します、ただそれがとある事件に繋がるのですが・・・それは実際に読んでご確認ください。
また映画では声だけの登場だった天翼種達の創造主であり最強の「戦神」アルトシュも物語に大きく絡んできますので、そこも注目です。
「名もなき最弱よー誇るがよい。貴様は正しく、最強の【敵】たり得た」
3.筆者の感想
原作を読んだとき、また映画化された時もそうでしたが、この6巻の過去編は涙なしには見れない内容になっています。いつものノゲラとは印象がだいぶ違いますが、その分登場人物たちの一言一言が印象深く読み返す度に暖かいものが心に残る名作だと思います。
最後に、巻末で作者の榎宮先生も書かれていますが・・・決して
「ジブリールを嫌いにならないでください!!」
筆者のこの本の印象
絶望の物語:✩✩✩
希望の物語:✩✩✩✩
愛の物語:✩✩✩✩✩