ブラフ(Bluff) ボードゲーム紹介 海賊も遊んだゲーム
皆さんこんにちは、ボードケーム紹介、今回はサイコロの出目数を予想しハッタリをかまし合うドイツ製ボードゲーム「ブラフ(Bluff)」です。
1.「ブラフ(Bluff)」ってどんなボードゲーム
ブラフはまずプレーヤーそれぞれが自分用の5個のサイコロを専用のカップを使って他のプレイヤーに見えないように振ります。このとき自分のサイコロ出目は確認できますが他のプレイヤーの出目はわかりません。
プレイヤーは自分の出目の情報を頼りに場に何の出目のサイコロが何個あるか予想し、順番に宣言しなければなりません。
例えば4人でプレイする場合、場には4人×5個で20個のサイコロが存在します。そして以下のように
A:2の目が4個!
B:3の目が6個!
C:3の目が7個!
D:5の目が7個!
というように場全体で何の目が何個以上あるか宣言していきます。この時前のプレイヤーの宣言よりサイコロの出目か個数のどちらか又は両方を大きくして宣言しなければなりません。
その後も順番に宣言を続けていき、前の宣言がウソ(ブラフ)だと思ったら次のプレイヤーは「ブラフ!」と宣言します。
A:3の目が9個!
B:(えっ!20個中に3の目が9個?、ウソだ!) 「ブラフ!」
誰かがブラフと宣言したら、全員がサイコロを公開し出目の数を確認します。
・もし前のプレイヤーが宣言した数より出目の数が少なければ、前に宣言を行ったプレイヤーのサイコロが宣言と出目数の差分減らされます。
(上の例では、仮に3の目が7個しかなかった場合、Aのサイコロが7-9で-2個)
・ もし前のプレイヤーが宣言した数より出目の数が多ければ、ブラフを宣言したプレイヤーのサイコロが宣言と出目数の差分減らされます。
(上の例では、仮に3の目が10個あった場合、Bのサイコロが9-10で-1個)
・もし前のプレイヤーが宣言した数と出目の数が同じであれば、前に宣言を行ったプレイヤー以外のサイコロが1個減らされます。
(上の例では、3の目が9個であった場合、B、C、Dのサイコロが-1個)
以上の流れを繰り返していき、最後まで自分のサイコロを遺したプレイヤーの勝利です。
ちなみにブラフ専用のサイコロには6の目がなく代わりに✩マークになっています。この✩マークはトランプのジョーカーみたいなもので、1~5個すべての目として数えます(場に1の目が5個で✩の目が4個あった場合、1の目は9個と考える)。
このため普通サイコロの目の期待値は普通は全て1/6ですが、このブラフでは1~5の目の期待値は1/3、✩の目の期待値は1/6となります。(✩目の数を宣言することも可能)
2.映画にも登場!海賊も愛したボードゲーム
ブラフはあの有名映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」に登場したゲームとしても有名です!
デイヴィ・ジョーンズに捕まったウィル・ターナーが自分の魂を掛けて、ブラフでデイヴィ・ジョーンズに挑みます。結果的にウィルの魂を守るために参加したウィルの父ビルが「5の目が13だ!」とありえない数字を言ってワザと負けるという印象深いシーンです。
3.このボードゲームのGoodポイント
・確率論と推理力と運を使った大人の駆け引きが楽しめるゲーム。
・短い時間でサクサク遊ぶことが出来る。
・サイコロの出目の偏りで、ドラマチックな展開が置きやすい。
・シンプルなルールで理解しやすいため、パーティなどですぐできる。
・サイコロを使ったお洒落なゲームのため、大人がお酒を飲みながらやるのにちょうどいい。
4.このボードゲームのBadポイント
・運の要素が強く、戦略的要素は少ない。
・サイコロが減ってくると、逆転するのが難しい。
・確率論だけで考えると、作業的になりがち。(ハッタリかましたほうが面白い)